
加熱を行っていないお肉を食べたら食中毒を引き起こしたり、寄生虫に感染してしまったりするのではないかと、一抹の不安がありますよね。
そこで今回は、馬肉はなぜ生食しても大丈夫なのかについて、その根拠をご紹介いたします。
馬自体の特性として、O-157等の腸管出血性大腸菌や細菌性食中毒の原因となるカンピロバクターによるリスクが低く、平成11年~22年度に実施された厚生労働省による市販食肉等の調査でも、馬刺しからはどちらも検出されていません。
馬刺しなどに用いられる生食用馬肉には、平成10年に国が定めた「生食用食肉の衛生基準」に則り、トリミングの実施や食肉温度の管理などが事細かに定められており、安全性の確保が図られています。
また、馬刺しの食中毒の原因とされている寄生虫(ザルコシスティス・フェアリー)においても、条件を満たした冷凍処理を行えば防ぐことが出来ます。
そのため、流通している生食用の馬肉は適切な冷凍処理をされたもののみとなっています。
このように、馬刺しの安全性は、馬ならではの特性と生産者の努力によって保たれているのです。これからも安心して馬肉料理を楽しんでくださいね!